・ダブル後衛の特徴
・ダブル後衛の弱点
・ダブル後衛の特徴を活かした戦略
ダブル後衛に対してどんな印象がありますか?
ダブル後衛と対戦するのが苦手・・・
ダブル後衛をやってみたいけど実際にやると難しい・・・
どうやって点をとればいいの?勝ち方は?
そもそもどんなポジションを取ればいいのかわからない・・・
いろいろありますよね!
では、この記事ではダブル後衛をやる側の視点で試合の展開や戦術についてお話していきますね
目次
ダブル後衛の特徴
相手に得点されにくい
相手からの打ち込みに対して非常に打たれ強いのがダブル後衛の特徴ですよね
では、どれだけ打たれ強いのでしょうか?
そのまえに、ソフトテニスではどんなボールが得点につながるのかを考えていきましょう
・ボレー
・スマッシュ
・前衛アタック
ざっくりとこの3つではないでしょうか?
これらを、ダブル後衛相手に得点できる順番に並べると
ボレー > スマッシュ >>>>>>> 前衛アタック
この順番になると思います
前衛アタックに関しては、ダブル後衛相手に対して打つ機会がないですよね?
ボレーやスマッシュでさえ、コースをしっかりと打ち分けないと簡単にフォローされてしまいます・・・
前衛のスマッシュ練習のなかに、1 VS 2 or 3 で前衛がスマッシュをひたすら打ち込む練習があると思うのですが、
まさにそれを試合でやる感じです・・・
ダブル後衛をやる側も相手にする側も両方に根気が必要になってきそうですね!!
自分から得点しにくい
一つうえでは、得点されづらいことをお話ししましたが、それとは反対に、自分からも得点しづらいという側面もあります・・・
ダブル後衛のおもな得点源としては、
前衛アタック
が中心になってくることが多いです
もちろん、前衛アタックを打つだけでは勝つことはむずかしいので、展開をコントロールして相手の陣形を崩したタイミングで攻めていったりしていくことにはなるのですが
最終的には前衛アタックで得点する形が多くなると思います
一つうえで紹介した特徴と組み合わせることで、雁行陣で打つ前衛アタックとは全く違ったショットにすることもできるんです!
前衛アタックの弱点である「止められたときに失点しやすい」という部分が、ダブル後衛の場合はカバーしやすかったりするんです
流れとしては、
ラリー → 前衛アタック(打つと同時にネットダッシュ) → 止められる → ペア or 自分自身でフォロー
こんな感じで試合を展開していくことで、前衛アタックの弱点をカバーしつつもこちらから攻め続けることもできます
展開をコントロールしやすい
自分自身の前衛の動きも考えて展開を組み立てている、雁行陣の後衛はあまり好き勝手に展開を作っていたら、前衛に嫌われてしまいますよね・・・
その反面、ダブル後衛の場合は自分がやりたいように試合展開を作っても前衛に嫌われる心配がありません
それに、一つうえでは主な得点源は「前衛アタック」としか話しませんでしたが、
ラリー → 中ロブ → ダブル前衛
のように陣形自体を変えていく戦術をしたい場合は、むしろ相手の陣形を崩すために試合の展開をコロコロと変えていくことが多いです(やられる側からしたらたまったもんじゃないです・・・)
ネットプレーにもある程度自信がある場合は、ダブル前衛の陣形もたまに混ぜると得点の幅も広がるのではないでしょうか?
試合展開を好きにコントロールすることで
相手後衛を一方的に消耗させられる
ことができます
この雁行陣にはない展開力がダブル後衛の一番の強みと言えるのではないでしょうか?
実際にぼくが高校2年生のときにダブル後衛と対戦したときの話なのですが、
ゴールデンウイークに開催された練習試合でそのダブル後衛に悪夢を見せられました…
その当時のぼくはまだ2軍の選手だったのですが、そのダブル後衛は同じ九州にあるライバル校のレギュラーでした
「ここで勝ってレギュラーになってやる!」
と意気込んでいたのですが、1ゲーム目でいきなり前後左右にこれでもかと振り回されました
常に走らせて来るので
ハァハァ…
と息も絶え絶えになってきたころに突然
ボン!!
もう息をするだけでもしんどくなったタイミングで一気に決めに来るので、
「早く試合終わらないかなぁ…」
とか、絶対にレギュラーにはなれなそうなことを考えてしまっていました(情けない)
ダブル後衛の弱点
一つうえの章でもダブル後衛の弱点について少し触れましたが、ここではもう少しダブル後衛の弱点についてお話ししていきますね
得点力がひくい
ペアが二人とも相手コートまでの距離が遠いため、なかなかノータッチで得点を決めることが難しいですよね
それに、対戦相手からしても正面に前衛が立っていないため、好きにボールを打つことができますよね
そのため、相手後衛自信のミスもあまり期待できなくなってきます
得点力がひくい & 相手のミスも少ない
この2つの影響で、ぼく自身もダブル後衛をやるときはいつも試合時間が長くなってしまっています・・・
社会人になってから何度かダブル後衛で大会に出ることもあったのですが、どの試合も最終的には決定力の低さがきっかけで負けてしまうことばかりでした
ラリー戦が長く続くのですが、その間こちらからは相手前衛を気にしてラリーを続けないといけない反面、相手の後衛は前衛を気にしてラリーをせずに済むため、ただラリーをするだけではこちらが不利になってしまうんですよね・・・
ペアの片方だけが消耗しやすい
これもダブル後衛の大きな弱点の一つですよね!
ぼくもダブル後衛をやるときは、基本的に片方ばかり狙われてしまいます・・・
自分が狙われればいいのですが、そのときに組んでいるペアが狙われるととても暇ですよね・・・
自分のほうにボールが来ないことがわかっているのに、、、
一応構える自分
それでも来ないボール(´;ω;`)
・・・・・(-_-;)って感じになりますよね(笑)
やはり対策としては、展開力を活かして相手を揺さぶることだと思います
自分自身ではなく、ペアとも話し合って、
片方ばかりが消耗していると思ったら積極的に相手をかき乱すようにしましょう!!
そして相手を揺さぶることで、相手自身から打ち分ける余裕をなくすようにしましょう
そうすることで、それまで打つ機会がなかったもう片方のペアもボールを打つ機会が増えてきます
もしくは、こちらのチャンスボールになるかもしれません!
そうなれば、果敢に相手の前衛を狙って打ち込んでいきましょう!
前に落とされると簡単にポジションを崩される
二人とも後ろにいると、前にボールを落としたくなりますよね
ダブル後衛ではそんな戦術をとってくる相手とはしょっちゅう当たります・・・
むしろ素直にラリー戦を仕掛けてくる人の方が珍しいくらいです
ガツガツとラリーをしたい!!
と思ってダブル後衛を始めてみると現実とのギャップのせいで、
もうダブル後衛なんか辞めた(´;ω;`)
なんてことになりかねません・・・
特徴を活かした戦略
ダブル後衛の長所として
・得点されにくい
・展開力が高い
といった部分がありましたよね
うえでも少しお話ししましたが、それぞれを活かした戦術について振り返っていきましょう
積極的に前衛アタックを打つ
後衛が二人いることでフォロー力がとても高いため、雁行陣ではリスクが高いアタックを積極的に打っていきましょう!
とくに自分自身の打力に自信があるひとは、この戦術で戦うとハマったときに手が付けられなくなってきますよ!
中ロブ → ショートのように相手後衛をひたすらゆさぶる
これも上で少し紹介しましたね!
ダブル後衛の戦術は本当にたくさんあるので、ここではぼくが過去に見てきた戦術をいくつか紹介していきますね
①中ロブ → 中ロブ → (相手後衛のポジションが下がったタイミングで)ショートボール → ダブル前衛へシフト
②中ロブ → 中ロブ → (少しでも甘いボールが来ると)前衛アタック or センター →ダブル前衛へシフト
ダブル後衛が中心でも最終的にダブル前衛へシフトすることが多かったのですが、このように型にハマらない展開力が最大の強みだと思うので、自由な発想で展開を作っていきましょう!
まとめ
いかがでしたか?
ダブル後衛は実際にやってみると難易度の高い陣形なのですが、雁行陣にはない自由度がとても魅力的ですよね
ぜひ機会があれば試してみてください!