・後衛がもつ役割について
・相手の前衛に打球を触らせない方法
・格上の後衛に対する立ち回り
相手から得点されないことを考えると、相手の前衛はどうしようもなく気になってしょうがないですよね、、、、
では、ここからは後衛がかかえる役割などを改めて振り返ってみましょう
目次
後衛がかかえる役割とは
後衛がもつ役割はなんだと思いますか?
前衛とくらべてボールをおおく打つポジションですが、、、、
その一見大変そうなポジションの役割について意識して試合にのぞめるように一度確認していきましょう!
自分の前衛に得点してもらえるようにする
もっとも王道な後衛の仕事ですが、ここで気をつけたいことは
・むやみにコースを変更しない
というポイントです
これはぼくが高校生のときに、その当時ペアを組んでいたひとから言われたことになるのですが
試合の展開が、ストレート ⇒ クロス ⇒ ストレート・・・・
と変わるとそのたびに展開に合わせて自分のポジションを変えないといけないため、
ポーチボレーに出にくい
と言われてしまいました
それよりも、一定のペースとコースで打ち合った方が前衛目線ではボレーに出やすいようです
相手のやっかいな前衛に得点をさせない
自分の前衛に得点をさせつつ相手側の前衛には得点をさせない・・・・
これができれば
「理想的な後衛」
ですよね
では、ここからは試合でぜひ実践してほしい工夫を2パターン紹介していきます
ライジングを使ってテンポを上げる
これは自分の前衛目線でもボレーに出にくくなる可能性が出てしまうかもしれませんが、
その分ペア同士で話し合っていきたいですね
ぼくが大学生のときにライジングを使うようにした当初に、偶然そのときペアを組んだチームメイトに
テンポがはやくて反応が遅れることがある
とぼくに言ってきたことがあります
それでもライジングを使ってテンポを変化させていくと前衛からするとやりづらくなるのは事実であるため、普段の練習から意識してペアリングを強くしていきましょう!
ライジングショットの打ち方については以下の記事を参考にしてみてください
センターにもボールを打ち込む
相手とのシュートボールの打ち合いの中でも、微妙にコースをずらすことを意識してみましょう
センターは後衛目線だと打ち込みづらいコースですよね・・・・
そして、前衛目線では抜かせたくないコースでもあります
ポーチに出ていきたいけど、センターにボールを打たれるかもしれない
このような感じで相手前衛が意識してくれるとなかなか積極的に得点を決めづらくなってきます
振り遅れでセンターに行ってしまった打球が意外と通ることって多かったりしませんか?
自分の体に近いとはいえ、センターは張っていないとなかなかカバーできないコースなのです
相手後衛よりもさきにミスをしない
自分の前衛に得点してほしいなら、それよりもさきにミスを繰り返してはいけませんよね
練習よりも試合のほうがミスが増える原因の一つが
相手前衛の存在が気になりまくっている
というものがあります
後衛の邪魔をするのは、前衛の大切な役割の一つであるため、自分がそのように意識しまくっているということは、そのやっかいな相手前衛はしっかりと仕事ができる素晴らしい選手となるのですが…
この場合のミスをなくすには一つしかありません
あらかじめ打つコースを決めてそこに打ち込む
いわゆる「決め打ち」というやり方です
・ライジングショットでテンポを上げる
・センターにも打球を打ち込む
この2つができていれば、十分その素晴らしい前衛に対してもけん制はできるはずなので、あとは自分が打ちたいと思ったコースに思い切り打ち込みましょう!
ぼくはよく相手前衛からは、対戦後とかに「よく前衛を見るタイプだよね」と言われることが多いのですが
じつは決め打ちをすることがほとんどです
きっかけは大学生のときライジングショットを打つようになってからなのですが、
大学4年生の夏に連敗が続いていて、それを救ってくれたのが「決め打ち」でした
連敗していたときは
あー、試合やりたくないー、、、
前衛がめっちゃ気になる、、、
とどうしてもネガティブな感情になってしまっていました
そこで半ばやけになってライジングショットを使ってみると
相手前衛を気にする必要がないことに気が付いて
あれ?なんかこれまでよりも楽に打ち込めるようになった!
と調子に乗っていました(笑)
そしてそれまで続いていた連敗がピタッととまり、
あー、試合楽しいー(笑)
前衛のこときにならなくなったわ
と自分のソフトテニスに対する感情さえも変わっていきました
ライジングショットを打とうとすると、相手前衛を気にして打つ必要がなくなり、自然と決め打ちが身についてきます
あまり深く考えなくても、ライジングショットを打つ ⇒ センターにもボールを打つ という流れを繰り替えしていくうちに相手からボレーをされにくくなっただけでなく、自分の試合中のミスも減っていきました
前衛はどんな思考でボレーに出てくるの?
前衛は意外と単純な思考で動いている
やはり、前衛も感情でボレーやスマッシュをしようとすることが多いということです
たとえば、
相手後衛がアタックが多い選手なら
→積極的に攻めずに、ネットに張り付いてコースを守る
相手後衛が自分の後衛前にシュートボールを打つ気がする
→ポーチボレーに出る
おそらくこんな感じの考えでボレーやスマッシュをしていることが多いです
こっちは相手前衛のことが気になっていたのに、「じつは勘でうごいていた」なんて思ったときは、前衛のことを気にしすぎていた自分がバカバカしく思いました(笑)
そのため、こちらもあまり深く考えずに、
・テンポを上げてみたり
・センターにボールを打ってみたり
していると、相手前衛にはボールを触らせずに自分の前衛にボールを触らせるという構図が作りやすくなります
もし相手後衛のストローク力が自分よりも高かったら
相手が自分よりもストローク力が高い場合でも、すこしでも勝ち筋を見つけられるような方法を2パターン紹介していきますね
低くて短いボールを打ってみる
まずは、低くて短いボールを打ってみることです
これは自分がやられたところを想像してみてほしいのですが、
突然ボールが浅くなったとしても、そのボールの軌道が低くて短ければなかなか対応が難しかったりしませんか?
もちろんこのボールに対しても対応できるような選手もいるので、何球かこういうボールを打ってみたときに、相手があんまり困ってなさそうなら別のやり方をさがす必要がありますが・・・
こういったボールはぼく自身よく試合でも打つことが多いのですが、
とくに相手前衛サーブのレシーブで打ってみることが多いです
すこしイレギュラーなボールは、相手によって効果が全然違ってくるので、効果が高そうな相手には徹底してやってみてください
ただし、効果がうすそうな相手にはすぐに打つのをやめましょう
ゆるくて深いボールを打ってみる
一見ストローク力が高いように見えても、それはただカウンターが上手いというパターンも意外と多くあります
これはぼく自身もそうなのですが、
ゆるくても深いボールを打たれるとなかなか攻められないですよね?
多少ロブ同士の打ち合いになって、前衛が絡みにくくなってしまいますが、自分よりもストローク力が高そうな相手には、いったん攻められにくくするためにゆるくても深いボールを打つようにしてみましょう
そして、相手によっては意外と攻略されにくいボールでもあります
社会人になってからもいろんな人と試合をしたのですが、やっぱりシュートボールだけで打ち勝つことが難しい選手と試合することも結構あります
そのときに、ロブを相手後衛前に打ってみると、
それまで打ち勝てなかった相手でも、ラリーが続くようになって、流れが変わって最終的に試合も勝つなんてことも多くなりました
まとめ
やはり後衛にとって一番重要なことは、器用でなくていいから色々と工夫してみることだと思います
・相手前衛にコースを絞られないためには?
・自分よりもラリー戦がつよい後衛と戦うためには?
これらの対策として、テンポを変えたり、打つコースを微妙にずらしたり、と変化をつけていくことであなただけの戦術の組み立て方が見つかっていくはずです
戦術を考えていくことは、ゲームをクリアするための方法をさがすことと同じだと思うので、ぜひ楽しんで取り組んでみてください!